3人の若者たちが闇ビジネスから抜け出そうとする3日間を、それぞれの視点から描く。SNSで女性を装い、身寄りのない男性から巧みに個人情報を引き出し、戸籍売買を行うタクヤ(北村匠海)とマモル(林裕太)。劣悪な環境で育った彼らは、気が付けば闇バイト組織の手先になっていた。タクヤは、闇ビジネスの世界に誘った兄貴分的存在の梶谷(綾野剛)の手を借り、マモルと共にこの世界から抜け出そうとするが─。
この作品は、夏の暑い最中にロケが敢行されました。うだるような夏の太陽が降り注ぐ、7月26日西新宿。流石(さすが)に倒れるかなあというくらいの暑さの中、日陰がない状態で撮影が続行されましたが、特に調子の悪くなる者もおらず撮影は終了しました。
8月8日は神田川の桔梗橋で撮影が行われました。本来なら前日8月7日予定でしたが、ゲリラ豪雨で神田川の水嵩(かさ)があっという間に上がり茶色の濁流となってしまい、日程変更を余儀なくされました。ところが、翌8日は夏の太陽がこれでもかという位に注ぎ、補給しても補給しても体内に水分が無くなってしまうようでした。許可を得て神田川に入った制作担当たちは汗だくになりながらイントレを組み、撮影の準備を始めます。何度もテイクを繰り返しやっと日を跨ぐ少し前に撮影が終了し、ロケ隊は現場を後にしました。
とにかく異常な暑さとの闘いのロケ撮影でした。
歓楽街の裏に巣くう「闇ビジネス」の世界を描きながら、この作品では新宿・歌舞伎町の煌(きら)びやかさや妖しさが、とても優しく、温かささえ感じるものに見えました。
加えて、先頃開催された第30回釜山国際映画祭では、そのコンペティション部門最優秀俳優賞を、北村匠海さん、綾野剛さん、林裕太さんの3名が受賞しました!おめでとうございます!
ぜひご覧ください!